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◆ とっとりで家をたてる ◆

〜 鳥取に住むしあわせ 〜

「鳥取ってどんなところ?」と聞かれると『何もない田舎』『砂丘』『梨』と答える方が多いと思います。

日本一人口の少ない鳥取県には主たる産業も、大きな企業も少ないのは事実なのですが本当に「何もない田舎」なのでしょうか。

 

鳥取県は四季折々の美しい自然、きれいな水と空気、最小県ならではのゆったりとした環境。

そんな鳥取県だからこそ“心から豊かに暮らせる”のではないでしょうか。

 

先般「とっとりスタイル・エコツーリズム」のセミナーを聞く機会がありました。

その講師の方は観光の立場から山陰の魅力について語られていました。

 

スイスと山陰とを比べて「自然に対する魅力は、断然山陰が多い」と言われていました。

「観光立国のスイスより山陰の方が魅力的?」…正直びっくりしました。

「スイスは自然の山や川はたくさんあるけど海や温泉は無く、伝統・文化についても山陰の方が多く、そのことを山陰に住む皆さんが理解していない」

 

そして「観光客を受け入れる側が観光客を満足させ、また日本に来たいと思わせる事ができてないのが実態なのです」と言われました。

 

住宅建築をしている私達から「鳥取」を見ると『夏蒸し暑く、冬寒い地域』と言う表現になります。

この事を私達建設会社は「不利」と考えてしまいます。

 

しかし、これほど四季がはっきりしている地域はないそうです。

四季折々の美しい自然が楽しめ、自然災害が少ない鳥取。

きれいな水と空気が杉や檜を育て、それが家の柱や梁となり、鳥取に住む人を優しく包んで安らぎをあたえます。

地下水も豊富で植栽の散水や融雪に使う事もできます。

 

鳥取で住宅建築を営む私達は“鳥取県に住む幸せ”を充分に理解し、鳥取に住んでいるお客様に “心から豊かになれる家”を提供していく事が私達の使命です。

 

宝仏山から大山を眺める

日南町の山を見るツアー

地下水利用の融雪例

地下水利用の融雪例

〜 とっとりの木で家を建てる 〜

1. とっとりの木

鳥取県の森林は県土の73%にあたる256千haを占めています。

これらの森林は木材等の生産だけでなく県土の保全、水資源の滋養、地球温暖化防止等の多様な機能を有し、鳥取に住む私達の生活に重要な役割をはたしています。

 

この地で育った木材は太陽の光と二酸化炭素と水で生産される天然素材であり環境に優しい優れた材料です。

また、鳥取の木を大切に育て、利用と植林を繰り返せば永久に無くならない資源です。

 

鳥取で生産される木は杉が70%、檜が10%、松が5%・・・と続きます。

 

〇鳥取県は「とっとり住まいる支援事業」で県産材の木で家を新築やリフォームをする方に建築資金の一部を助成しています。

 

〇鳥取県は子ども達に「木育」の取組を通じて木の良さやその利用の意義を学ぶ活動をしています。

 

〇木の家はこんなにイイ!

・健康に! ・安らぎに! ・防虫に! ・防カビに! ・耐久性に! ・環境に!

日野郡日南町の杉の植林山地です。樹齢30〜40年の杉を枝打ちしています。

2. 木材市場(米子木材市場生山支店)

広大な敷地に鳥取県で伐採した杉、檜を買い付けに来る木材業者のために月2回、市が開かれます。

鳥取、島根、岡山から木材業者が買い付けに来ます。

後ろに見える山は大倉山です。

鳥取県で伐採された杉、檜材です。

これから家の柱や梁等に利用されます。

3. プレカット工場(大山プレカット工場

プレカットとは構造材の仕口加工などを機械化した工場で行うことです。

建築現場での加工を減らすことで工期短縮や加工精度向上、現場廃材の削減などに繋がっています。

住宅用構造材メーカーで大山プレカットがプレカット加工を自ら行うことでお客様のニーズ、時代のニーズを深く理解することができると考えています。

大山町荘田にある大山プレカット工場です。

壮大な敷地内にはプレカット工場や乾燥機等有し、木造住宅から木造の校舎・施設に供給しています。

CADで設計されたデータを基にコンピューター制御で木材加工をするので品質にばらつきが無く、耐久性の高い高品質な家づくりができます。

4. 建て方現場写真

鳥取県産材の杉や檜を家の構造材の7割近くに使用しています。 現場では杉や檜の香りがします。

〜 木のある暮らし 〜

私が小学校の時の校舎は木造でした。

床を始め木の机、木の椅子、鉛筆も木、ものさしも木、様々なものが木で作られていました。

木の廊下もギシギシ音がして先生が教室に来るのが判ります。机の上も彫刻刀の傷や落書きで一杯です。

 

家に帰ると木枠の玄関戸の音が子どもの帰りを知らせます。

子どものおもちゃも木、御膳も茶碗もスプーンも木、割れても欠けても気になりませんでした。

私達の子どもの頃は“木のある暮らし”を取り入れていました。

そして知らず知らずのうちに木のもつ“ここち良さ”を五感で感じてきました。

 

“木のある暮らし”が少なくなってきている今、木を通じて豊かな心をはぐくむ『木育』に取り組む自治体や事業者増えてきました。

木とふれあう時間が一番長い住まいに“木のある暮らし”を取り入れることで、家族が感性豊かな心となるために私達工務店は取り組んでいきます。

 

(外壁に木を使用)

(室内に木を使用)

(家具・収納に木を使う)

(門、塀に木を使う)

〜 鳥取で家を建てる時のポイント 〜

鳥取県は日本海側気候の中の「北陸・山陰型」に属します。

鳥取県の気象データも示している通り“夏蒸し暑く、雪の降る寒い地域”です。

 

その気象データを基に“家づくり”を考えることは、その家で長い間、健康で快適に暮らし続けるのにとても大切なポイントになります。
冬の豪雪、夏の暑さ、年間通じての高湿度・強風は大切な住まいを傷付けてしまいますが、その地域に合う、太い柱や雨が流れやすい屋根等を使うことで充分に賄うことができます。

 

また、冬の太陽光が差し込む家はとても気持ちよく、夏の風向きを考えれば涼風となります。

柱や梁等に「鳥取県産材」を活用する家も年々増加しています。

私達は鳥取に住む人に、鳥取の気象を考えた家づくりを提供しています。

 

鳥取県の気象データ(1991年より2010年)

PDFデータ

 

・米子市の降水量は年間1772o、相対湿度は年間73%でいずれも東京に比べ20%程度高い…建物内・外で湿気対策をする必要があります。

 

・米子市の年間の平均気温は15.0℃(東京は15.9℃)…太陽光や地中熱が十分利用できる。

 

・米子市の風向きは年間通して南からの風が多く、夏の時期に北からの風が吹く…通気に利用する。

 

・米子市の年間積雪深さは最大24p…平成23年と29年豪雪(70~90p)があるので、柱や梁等の構造材は太くする。

〜 鳥取に合う家の家の取り組み 〜

平成12年10月6日、鳥取県西部地震が発生しました。

幸いにして、当社で建てた家は瓦のズレなどの軽微な被害しかなく“ホッ”としていました。

その後、鳥取県の要請で被害の大きかった日野町の建物の応急危険度判定を行い、「外壁が崩れ傾いた家」「屋根瓦がほとんど落ちてしまった家」など、震度6強の凄まじい揺れを知ることができました。

 

しかし、被害に合った建物をよく見ると・・・

■壁の中の断熱材(グラスウール)が真っ黒になりズリ落ちている。

■浴室廻りの柱や土台が腐っている。

■鉄骨の家に錆びがきている。 ・・・etc

 

「地震の被害は認めるが、これは湿気による被害も相当なものだ」と実感しました。

 

その後、被害に合った家の修理で忙しく、その事も忘れていましたが、その年の冬、日頃から懇意にしている大山プレカット工場・専務理事の吉岡さんから「小笹さん、この本を読んでみたら」と、渡されたのが、外張断熱を題材にした『いい家が欲しい』の本でした。

その日の夜、時間も忘れて一気に読んでしまいました。読み終わって、

 

「今までは住宅の断熱・気密について気にせずに、根拠もなく気密は中気密?で、いいとか思っていたなー」

 

などと考えていると、鳥取県西部地震の被害にあった建物を思い出しました。

そして住宅の断熱・気密の重要性に気付き、それからは高断熱・高気密に関する専門書を数多く読みました。


その結果、

「湿気によって腐らず長持ちし住み心地の良い住宅を造るには、高断熱・高気密住宅。そして、高断熱、高気密住宅の施工には外張断熱の施工が適している」

という結論に達しました。

 

そうなると、「外張断熱」を頭では理解したのですが、実物を見たくてしょうがありません。

私一人が見てもいけないので、平成13年の社員研修の時に見に行こうと決め、例年は5月に行く社員研修を“暑い夏”の体感をしたかったので7月にしました。

 

<実際に体感してみて>

7月2日、大阪市内の実験棟へ見学に行きました。外気温が30度くらいあり、とても暑い日でした。

建物の中に入ると外気温より少し涼しくカラッとした感じ。冷房は入ってなかったので驚きました。

2階の屋根裏も見学してみると・・・そんなに暑くありません。

温度計は30度(普通の家では40度を超え暑くて入る事が出来ません)、私をはじめ、従業員全員納得して米子に帰りました。

 

<間違いない外張断熱の家を建てよう>

私は1日も早く外張断熱の家を米子に広めたくて、どうしたらいいのか悩みました。

住宅をご計画のお客様に「外張断熱」の良さをお話しますが、なかなか“建てよう”という話にまではなりません。

 

それなら・・・「外張断熱のモデルハウスを建てよう!」と決めました。

初めて施工する「外張断熱の家」の為、基礎工事から家が完成するまで、大工さんをはじめ、各施工業者の方と何度も打合せをして、「間違いない外張断熱住宅を造ろう!」と、取り組みを始めました。

 

外張断熱 × 自然エネルギー

 

「外張断熱 木の家」は気密性・断熱性に優れ、省エネで快適な住宅としてお客様にも大変喜んでいただきました。

 

高性能の「外張断熱 木の家」、それをさらに活かしたい・・・そんな思いから、省エネにとどまらず、自然豊かな“鳥取県の自然エネルギーを取り込み、活用する住宅”を考えるようになりました。

 

以前、勉強会で知り合った「エコホームズ」の玉川社長が、千葉県で「地中熱活用住宅」に取り組んでいることを聞き、早速、千葉県まで会いに行きました。

地中熱を自然の力で基礎下に発生させ、それをどのように建物内に取り込むか、わかりやすく説明していただきました。

 

■日照時間が少ない鳥取県の冬でも地中熱は15℃程度。

それを利用した床下の空気を“地中熱システム”で建物内に送り込み、従来暖房にかかっていたエネルギーを軽減する。

 

■“地中熱システム”の活用で、床下、建物室内、壁中、屋根裏では絶えず空気が出入りし、室内から構造部材まで乾燥する仕組みは、湿気の多い鳥取県に合っている。

 

“自然豊かな鳥取県のエネルギー”で、しかも無尽蔵の「地中熱」を利用し、建物中の除湿ができる『地中熱の家』を鳥取県にいち早く建てたい。

早速、玉川社長の「地中熱グループ:ecoハウス研究会」に入会しました。

 

「とっとり地中熱の家」とは・・・

 

「とっとり地中熱の家」は、外張断熱・通気工法で施した床下に、安価な設備により空気を送風し、(以下地中熱システムと表示)土間コンクリート等の床下基礎と熱交換を行ないます。(冬は温熱、夏は冷熱)


その地中熱を取得するのは、地下5mの地中熱を高額なコストを掛け取得するのでなく、土の持つ「断熱性」や「伝導性」を利用したもので、建物基礎下に自然発生的に地中熱を蓄積し、その地中熱を建物内に取り入れ冷暖房に利用します。

 

当社は創業以来、常に「鳥取県に合う家」を念頭に置き、家づくりをしてまいりました。

鳥取県は東北や北海道のような寒冷地でもなく、岡山・広島のような温暖な地域でもありません。

平野部は「山陰型気候区」、山間部は「中国山地気候区」に区分されます。

「とっとり地中熱の家」は全国統一の仕様をそのまま利用するのではなく、鳥取県にある自然エネルギーを“一番自然な形”で建物に取り込む住宅です。

 

「とっとり地中熱の家」の取り組みは、平成21年に鳥取県の経営革新計画に承認され、平成22年に鳥取県経営革新支援事業として「とっとり地中熱活用実験施設」を弊社敷地内に設置し「建物基礎下の地中熱」「実験施設内の温湿度」を測定し、データの蓄積をしています。

このデータを基に「とっとりに合う地中熱利用」の研究に役立てていきます。

 

これから“住まい”に求められるものとは・・・

 

平成23年1月1日「米子市の大豪雪(積雪89cm)」、そして同年3月11日、あの未曾有の災害「東日本大震災」。

記憶に残る2つの自然災害は、鳥取県に住む私たちにも“暮らしの在り方”を見直す大きなきっかけになりました。

 

特に、災害時の長期停電や原発事故で『住宅の在り方』は根本から問われることとなりました。

「東日本大震災」の被災地で、既に【地中熱の家】に住んでいた知人は、長期間の停電だったにも関わらず、家が「シェルター」となり、暖房機器がなくても“寒くなかった”と、話しています。

 

これからは私たち家づくりに携わる者が自然の恩恵と脅威を理解し『技術と自然が調和する住まい』がよりいっそう求められるのではないでしょうか。

目次

株式会社こざさ建設

〒683-0805 鳥取県米子市西福原9丁目12番24号

Tel / 0859-32-8677

Fax / 0859-32-8748

E-mail / info@kozasa.co.jp

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